2012年06月17日

RG2012インタビュー

ローランギャロス2012に、エナンはテレビコメンテーターとしてやってきた。オフィシャルサイトにエナンのインタビューが1本、載っていた。

■Justine Henin: I was like a machine, and I regret it
Thursday, June 7, 2012 By Benjamin Adler



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Q Justine, what is your biggest fear?
ジュスティーヌ、一番怖いことは何?

Being abandoned. I’m afraid of being alone, like most people I guess. But I’m doing everything I can to make sure that doesn’t happen (smiles). Otherwise I don’t have any phobias, really, no specific fears to speak of.
見放されることね。ひとりになるのが怖いの、人が一番好きなのよ。だからそうならないようにできることは何でもするけど(スマイル) といっても実際のところ、特に話すような怖いことはないけどね。

Q What is the first dream you made come true?
初めてかなった夢は?

When I was a kid, I lived for tennis, and there wasn’t much room for anything else. When I was a teenager, I had posters of Steffi Graf in my room, and I dreamt of winning the French Open. So when I met her and won here, I made two big dreams come true. A bit later, when I was 22, I went skydiving – that was something else I’d dreamed of doing.
子どもの頃、私はテニスのために生きていて、他のことをする余裕はなかった。ティーンエイジャーの時、部屋にシュテフィ・グラフのポスターを貼っていたわ。それとフレンチオープンで優勝するのが夢だった。だから彼女に会って、ここで勝って、私は2つの大きな夢がかなった。それから少し後に、22歳の時、スカイダイビングしたんだけど、それはテニス以外で夢だったことだったわね。

Q When were you most angry with Carlos Rodriguez (her coach)?
カルロス・ロドリゲス(コーチ)にもっとも怒ったのはいつ?

I was angry a lot, but I usually managed to keep it in (smiles). I remember one time when I really exploded. It was at Amelia Island, during a match against Conchita Martinez in 2004. I wasn’t feeling very well and later we found out that I had a virus – a bit like glandular fever. Carlos took me aside and started bawling me out on the side of the court, because I was playing so badly. I found that really unfair, so for once I yelled back. I really got stuck into him and he left the court. He never did that again. He was always pretty hard on me, but I knew it was for my own good. That particular time, I resented it. Generally speaking, I was lucky to have Carlos, but he was also lucky to have a player that put up with him for fifteen years (smiles).
私はしょっちゅう怒っていたけど、なんとか納めることができたわね(スマイル) 一度すごく爆発したのを覚えているわ。2004年のアメリア・アイランドでコンチータ・マルチネスと対戦した時。私は気分がよくなくて、その後ウイルスに罹っていることがわかったの。腺異常の熱があって。カルロスは私の脇で、コートサイドで怒鳴り始めたのよ、私のプレイがすごく悪かったから。私はアンフェアに感じて、一度、怒鳴り返したわ。彼の前で本当に動けなくなって、彼はコートから出て行ったわ。彼は二度とそんなことしなかったけど。彼はいつも私にすごく厳しいのだけど、それは私のためを思ってのことだとわかってました。だからあんなに憤慨したのは特別ね。
ま、全体的に言って、私はカルロスがいてラッキーだったわ。でも15年間もいっしょにできる選手を持てて、彼もラッキーよね。
Q What were the first tears you shed as a player?
選手として初めて泣いたことは?

I didn’t cry very much and I wasn’t very good at showing I was happy, even on momentous occasions. The only time I let myself go was when I was alone in my hotel room after a difficult loss. But when I played, I kept my emotions under control. Maybe too much. I was a machine, and now I regret it. It would have been good to show how I felt more, like men do sometimes at the end of tournaments. They keep it all in until the end, and after they win or lose in the final, they show how they feel and it’s quite touching. Even if I won a Grand Slam, I never let what I was feeling show.
私はあまり泣かなかったし、喜びを見せることも得意じゃなかったわ。大事な場面でも。私が感情を出せるのはただ、厳しい負けの後、ホテルの部屋でひとりになった時だけです。プレイ中は感情を制御してました。たぶんしすぎてました。私は機械のようで、今それを後悔しています。もっと感じたことを表に出せばよかったと。大会の最後に男子のプレーヤーが見せるように。彼らは試合の最後まで感情をキープしていますが、ファイナルで勝っても負けても、彼らの感情を表現しているし、それはとても感動的だわ。グランドスラムで優勝した時ですら、私は感情を表現できなかったから。

Q What is your biggest superstition?
あなたの最大のおまじないは何?

I always ate at the same restaurants during tournaments. I even had one restaurant for rest days and another for match days. And I always wanted to sit on the same side of the umpire and I never walked on the lines. I was really superstitious (smiles). We pretty much all are on circuit. We know that it doesn’t change anything, but it’s reassuring, it lets us get our bearings and focus on details when things aren’t going well. Now I’m not at all superstitious – I’ve taken a step back and I can see that it was ridiculous (smiles).
私は大会中はいつも同じレストランで食事しました。休みの日も試合のある日も。それからいつも審判の同じサイドに座って、ラインを踏まない。とても迷信深いでしょ(スマイル) 私たちはほとんどサーキットにいるようなものです。物事がうまくいってないときには、それは何も変えないけれども、安心できるし、それが支えになって、細かいことに集中できたりするんです。今はそんなに迷信深くないわ。振り返ってみて、ばかげているって思うもの(スマイル)

Q When did you realise you were famous?
有名になったなと感じたのはいつ?

At an event that made a major impression on me and left me speechless – it was when I went back to Brussels after winning the French Open in 2003. I was 21 and there were 10,000 people waiting on the Grand Place to celebrate and cheer me on. You’re never really prepared for moments like those, especially considering that ten minutes before I went out onto the hotel balcony there was absolutely nobody out there. I’m pretty shy, and I was worried things would go badly. Seeing so many people made me realise how things had changed for me, but also how much impact I could have on people.
とても心に残るイベントがあって、私は言葉も出なかった----2003年のフレンチオープンで優勝した後、ブリュッセルに帰った時です。私は21歳で、グランパレスに1万人ぐらいの人がお祝いのために待っていて、祝福してくれました。こんなことになってるなんて、まったく心の準備ができてなかったし、だってホテルのバルコニーに出る10分前にはそこには誰もいなかったんですから。私はとてもシャイなので、何か悪いことが起きないかと心配したわ。こんなたくさんの人を見て、どれだけ自分の立場が変わったかわかったし、いかに自分が人々にインパクトを与えたかも知りました。

If you could go back in time for an hour, what would you change?
1時間だけ過去に戻れるとしたら、あなたは何を変えますか?

I’d say goodbye to my mum. I didn’t think she’d leave us so quickly and I regret that I wasn't able to talk to her more or take her in my arms. If we’re talking sport, I’d go back to my Wimbledon final against Amelie Mauresmo in 2006. Wimbledon is the only Grand Slam I didn’t win, but after taking the first set 6-2, I didn’t have the mental or physical strength to finish the match. I was one set away from winning Wimbledon and it slipped through my fingers. It just wasn’t meant to be. I’m a great believer in destiny, so that’s what I think. But if I could go back to that final and find the energy to take another set, I’d do it in a heartbeat (smiles).
ママにさよならを言いたい。こんなに早く母が私たちを置いて逝ってしまうなんて考えてもいなかったし、私はもう母と話すことも抱きしめることもできないことが残念でなりません。
スポーツの話でいうなら、私は2006年のアメリ・モレスモとのウインブルドン・ファイナルに戻りたいわ。ウインブルドンは私が唯一勝てなかったグランドスラム。ファーストセットを6−2で取った後、試合を終わらせるだけのメンタル的、フィジカル的強さを持っていなかった。私はウインブルドン優勝まであと1セットというところまで行ったけど、それは指の間からこぼれていってしまった。恥ずかしいことではありません(meant?)。私は運命の力を信じているので、そう思っています。でも、もしあのファイナルに戻って、もう1セット分のエネルギーがあったら、心臓をドキドキさせながらそうするでしょう。

Q Have you ever cheated on court?
コート上で嘘をついたことはありますか?

Honestly, never. There was that time playing Serena in 2003 when I raised my hand to say I wasn’t ready for the serve (Justine Henin raised her hand to indicate she wasn’t ready for Serena’s serve. However, she did not confirm this to the umpire, and Serena was surprised to not be given the benefit of a first serve. This made a few waves). But otherwise, honesty is very important to me. I’m not capable of openly cheating. When young players cheat at my academy, I put a stop to it immediately.
正直なところ、ないわ。2003年にセレナと対戦中に、私は彼女のサーブに準備ができてなくて手を上げました(ジュスティーヌ・エナンはセレナのサーブに対してまだ準備できてないことを示すため手を上げた。しかし彼女はそれを審判に対して確実にはしなかった。そしてセレナはファーストサーブのやり直しの権利が認められなかったことに驚いた。それがウエーブを呼んだ) さもなければ、正直さは私にとってとても重要なことです。私はあきらかな嘘をつくなんてできません。私のアカデミーで若いプレーヤーが嘘をついたら、私はすぐにストップさせますよ。

Q What is your worst character trait?
あなたの一番悪い特性は何ですか?

I have trouble keeping up friendships. I’m bad at keeping in touch with friends who live far away, and it’s a real pity, because I like people and sharing things. I’m a very intense person – when I give, I give everything. But when I cut myself off and burn bridges, I’m not pretending. I’ve always been really erratic in keeping up friendships, I’m not good at creating long-term relationships. But I’m looking for a bit more stability and I’m really working on it. In thirty years’ time, I hope I’ll be able to say that I’ve known my friends for twenty years.
私は友人関係をキープするのに難があります。遠いところの友達といい関係を続けるのが下手だし、それは本当に哀しいことです、だって私はいろんなことをみんなとシェアしたいと思っているから。私は真面目すぎて、すべてを賭けてしまうんです。私自身を切り離して、架け橋を焼いてしまって、私はごまかせないんです。私はいつも人間関係を保つのにミスってばかりいましたし、長いつき合いを築き上げることができませんでした。でも私はちょっとは落ち着いてきたし、それについては努力しています。30年の間、20年間知っている友達がいるよと言えるといいですね。

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久しぶりにエナンのインタビューが読めてうれしい。フランス語サイトにはいろいろ記事があるのだろうが、そちらを見る気力はすでにない。

今年のフレンチはシャラポアのキャリア・グランドスラム達成と、ナダルが歴代一位の7勝で、男女ともビッグな記録を残した。去年までの私だったら、シャラポアのキャリア・グランドスラム達成をかなり悔しい思いで見たと思う。こんなイージー・ドロウでとか、決勝の相手が決勝初出場の相手なんてとか何とか、難癖つけただろう。
新聞で見た記事だが、シャラポアは2年前、負けたもののクレーで最高のプレーヤーのエナンといい勝負できたことで自分にも優勝できると思ったみたいなことを言っている。2010年の3回戦のことである。日没サスペンデッドとなって翌日のファイナルセット、02とされ、第3ゲームもラブ40とされたところからのエナン逆転。私の記憶に残る、エナン最後の激戦である。あれがシャラポアのキャリア・グランドスラムの布石となったというわけか。
このインタビューで、過去戻れるとしたらどこかという質問に、エナンは2006年ウインブルドン決勝の1セットを取った後と答えている。エナンがウインブルドン優勝にもっとも近づいた時だ。もしやり直せるなら、私もこの時をあげる。そしてもうひとつ。2010年ウインブルドン4回戦。エナンがネット際でスリップして肘を痛めた、あのポイントの前に戻って欲しいと思う。

エナンは髪を切って、ポニーテールをやめた。肘の具合はその後どうなったのだろう。ラケットは振れるのだろうか。テニスをすることはあるのだろうか。本業はテニスアカデミーなのだろうか。近況がわからない。
グーグル・アラートに1本も引っ掛からない日も増えてきた。当たり前だが。
エナン引退後、まだ一度もビデオを見返していない。そろそろ何か見てもいいかなと思う、この頃である。

posted by ochappa at 22:26| Comment(10) | TrackBack(0) | 2011〜NEWS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
サンクス(^ε^)-☆Chu!!

久し振りの更新、と〜っても嬉しいです(^O^)

私もそろそろビデオ見ようかな?

セレナに勝ったウィンブルドンにしよっかな(^-^)

Posted by chiko at 2012年06月19日 10:11
お元気ですか? 応援できる選手は見つかったかな。
どのビデオ見るか私も迷います^^
Posted by ohappa at 2012年06月19日 22:52
ochappaさん、大変ご無沙汰しています。
フランス在住potironです。
今もまだ、こちらに居ます。

今年はエナンがフランス国営テレビ局のRGの
コンサルタントだったので、テレビでエナンを
見る機会が多かったのが嬉しかったです。
女子の準決勝、決勝は、エナンが解説をしていました。

特に、準決勝は、選手入場直前のインタビューも
エナンが担当。英語でクビトバとシャラポに
インタビューした様子がこちらの動画で見られます。
(広告の後、すぐに始まります)

http://www.francetv.fr/sport/roland-garros/demi-finale-pkvitova-vs-msharapova

そのまま試合が始まりますが、この動画はエナンが
解説をしていないバージョンのようで、残念。

今回のこの話は、モンテカルロのMasters 1000の時に、
テレビ局から持ち掛けられた、と話していました。

私は女子はもう全く見ずに、ひたすらフェデラーを応援しています。
Posted by potiron at 2012年06月20日 08:43
potironさん,お元気ですか。情報ありがとうございます。
france2とか3で見られたんですね! いいなあ。
いただいた動画リンクは、残念ながら日本エリアではブロックされているようです;;
ちゃんとインタビューしてました? ^^

私もフェデラーなんですが、最近ますます男前になって、でも負けてしまって、なんだか切ないです。グランドスラム記録、もう1つ、伸ばしてほしいですね。
Posted by ochappa at 2012年06月20日 23:24
ochappaさん、えええ!この動画、ブロックがかかってるのですか!
それは、大変失礼しました。。。
この日はRGのno.1コートをピンク色にしたりした「女性の日」
で、いつもはこのインタビューも名物おじさんがするのですが、
特別にエナンがさせられて(?)いました。

準決勝直前の選手よりも、エナンの方がよっぽど緊張してて(笑)。
でも、エナンがインタビュアーであることに気づいたクビトバが
すっごく可愛いく嬉しそうな笑顔を見せたのに対して、シャラポは
それがエナンだったかどうかも気づかない程冷たい対応だった、と
実況のおじさんが文句を言っていました。

が、エナンは、シャラポのプロ意識がそうさせていたんだと
思う、彼女はもう試合に集中していた、いつだって真剣だから。
とフォローしていた、という感じでした。

フェデラーが負けてしまうのは、本当に切ないですよね。
グランドスラム記録をもう1つと、世界ランク1位記録を
あと一週間、のばして欲しいです(笑)。
Posted by potiron at 2012年06月21日 07:51
エナンはシャラポアのよき理解者だと思います。
あれだけ数々の激戦を戦った相手ですからね。
フランスでエナン情報が入ったら、またぜひお寄せください!
Posted by ochappa at 2012年06月23日 22:42
お暑うございます(^ ^ゞ

カルロスがリーナのコーチになったのはご存知?よね?

インタビュー
http://www.usatoday.com/sports/tennis/story/2012-08-18/carlos-rodriguez-and-li-na/57127552/1
Posted by chiko at 2012年08月21日 19:03
お元気ですか? 残暑残暑でございます。
いやー、ちょっとショックでした・・・。エナンがコーチするぶんにはぜんぜんオッケーなんですが^^

キムの引退も近づいてきましたね。ウイリアムズ姉妹はやたら元気だー。



Posted by ochappa at 2012年08月27日 00:56
エナンが妊娠したんだってテニをはるまむしって言うサイトの載ってました
Posted by ロデックファン at 2012年09月23日 03:18
ありがとうございます。同日ちょうど久々のブログアップをしました。
ロディックのファンの方ですか? ロディックも引退しちゃって、フェレロも引退だそうで、男子も世代交代ですよね。
Posted by ochappa at 2012年09月27日 00:19
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