■2003年 フレンチオープン
シードは第1セレナ。第2キム、第3ビーナス、第4エナン。ドロウの注目は、トップハーフに入るのはどちらか・・・で、エナンが入りましたと。このお見事なドロウ引きをしたのは、この大会で引退を表明していたマイケル・チャンだ。セレナ対エナンの決戦が最大の注目カードとなった。
それまでWOWOWのの放送は4回戦のシュニーダー戦の録画放送のみ。杉山が同じトップハーフに入り、しかも勝ち上がった上に4回戦がセレナ戦ということで放送枠が大きく杉山に取られたのだ。ま、仕方ない。しかし、もっと見たかった、この大会のエナンの試合をひとつでも多く。放送途中で流れる今日のダイジェストを欠かさず録画。そのわずかなクリップが私の宝物だ。(その後、何度これを見直したことか。BGMが頭から離れないほどだった。)
波乱は、その4回戦にあった。ビーナスがズボナレワに敗れたのだ。この試合の放送はない。しかし女子テニス史上、この試合の意味は大きい。
4回戦のシュニーダー戦は1番コートだった。シュニーダーとの試合は、いつも面白い。この試合は3セッターだった。スコアボードで途中経過を見ていたと思うが、さほど心配した覚えはない。第3セットは62か63で、特にハラハラする場面もなかったと思う。クオーターはチャンダ・ルビン。この年のマイアミのクオーターで負けている。リベンジ魂が発動して、まず心配ないだろうと思われた試合、ストレートで無難に勝っている。
クオーターの放送はなし。録画もなし。というのも他がもっと好カードだったからだ。ひとつはセレナ対地元の星モレスモ。そしてズボナレワ対ペトロワ。ロシアの新鋭対決ということで、私も楽しみにしていた。キムの相手はマルチネスだったから、WOWOWの選んだカードはセレナ対モレスモとズボナレワ対ペトロワ。これには納得していた。
そのセレナ対モレスモの注目の一戦。前哨戦のローマでセレナを破ったモレスモに、今年こそはの期待は、また並々ならぬものがあった。しかし、その期待に冷や水を浴びせるセレナの圧勝。61、62だったか。ブーイングが起きる間すら与えなかった。モレスモの出来が特に悪かったわけではないと思う。セレナの出来が完璧だったのだ。まさにターミネーターの形相で、こともなげにモレスモの浮き球を叩き込む。次のエナン戦を語る上で、この試合は単なるセレナの圧勝では済まない。地元のヒロインを完膚無きまでに打ちのめしたことが、セレナにとって思わぬ不利な布石となった。
●セミファイナル エナン対セレナ
この試合は私にとって、エナンのキャリアの中で最も重要な試合。
セミの第1試合は、キム対ペトロワ。キムがストレート勝ちで、決勝進出を決めていた。そして第2試合。開始は、日本時間夜11時ぐらいだったろう。
試合前から場内に張りつめた異様な雰囲気。決戦というより決闘の言葉がふさわしい。主審はベテランのディアスさん。予想される観客のブーイングに備えてか、屈指のベテランを持ってきたと思われる。この試合はセミなのに、コイントス後に二人の記念撮影している。ネットを挟んで立つ二人の体格差。目を見張るものがある。
練習を始めたエナンの表情をカメラがアップで捉える。いい表情だと思った。硬いことは硬い。しかし、この試合にすべてを賭けるという決意が漲っている、、と私には見えた。よし、いいぞと思ったのだ。
第1セット、セレナのサーブで始まる。第2ポイントでセレナがエラーすると、盛大な拍手が沸いた。普通じゃない。次もセレナのエラーで15−30。もっと凄い歓声。マッチポイントかよ? みたいなことになる。15−40とさっそくブレイクポイントを握った。ジュースに戻されるが、またエナンがアドを握る。3本目のブレイクポイントをバックのダウンザラインのリターンエースで決めた。やんややんや。始まったばかりなのにマッチゲームのような。尋常ではない。お祭り騒ぎと違う。もっと真剣モード、血走った・・・・テニスの試合というより闘牛場のそれに近いのではないだろうか。当時もフレンチにおけるエナン人気はそこそこ高かっただろうが、それよりもセレナに期待のモレスモを容赦なく叩かれた地元の観客が、その復讐心からエナン応援に流れた結果だと思う。
第2ゲーム、30−0になった時点で早くもJustine! コールが起こる。エナンがキープして20。第3ゲーム。どうもサーブの調子がいまいちなセレナ。ちょっと肩に力が入り出したように見えた。エラーも多い。ラブ40。ウオ〜!と場内沸き立つ。なんとラブゲームでブレイクして30に。「願ってもないスタートを切りました」と岩佐アナ。「いい出来です」この試合の解説はなぜか柳さん。ま、いっか。このおじさんコンビはゲーム開始前、こんな風に話していた。「ポイントは1点。エナンに勝機があるかどうかですが?」(岩佐アナ)。「エナンの鋭さでどれだけセレナの豪打を切り崩していけるか、それしかないと思います」(柳さん)。
第4ゲームはブレイクされ、第5ゲームはセレナがキープで32。セレナが落ち着きを取り戻しつつあるか。場内の雰囲気もやや落ち着く。そうは浮かれてはいられない感じ。しかしエナンは締まっていた。ラブゲームでキープして42。第7ゲームもブレイクし、なんと第1セットはわずか30分、エナンが62で取った。セットポイントは167キロのエース。センターにシュパッ!
セレナにエラーが多かったが、それより何よりエナンの出来が素晴らしかった。ベースラインから下がりすぎず、打ち合いから先にフォアのストレートを放つ。これが痺れるほどギリギリにコートに収まるのだ。一球一球に魂を感じる。顔には何というか、、、挑戦者のキラキラした目、ギリギリと歯を食いしばる音が聞こえてきそうな必死さ。この時、エナンはまだ21歳になったばかりだった。
第2セット。このセットの前半戦が、内容的には最も高いレベルだったと思う。第2ゲームのエナンのサーブでは2回、デュースに持ち込まれる。なんとか取り切り、ガッツポーズ。見ているこっちもガッツポーズ。とにかく1ゲーム取るごとにドオ〜っと安堵した。1ゲーム取るのにお互いが必死だった。先にブレイクポイントを握ったのはエナンだった。第3ゲームで30−40。ここはセレナがサービスラインに乗るナイスサーブで凌ぐ。オンザラインかぁ〜みたいなエナンの顔。結局セレナがキープ。エナンもキープ。緊迫感がどんどん高まり、場内からは始めの頃のワオ〜! みたいな騒ぎは消えていた。騒ぐ余裕もないのだ。ひたすら息を詰めて見守るだけだ。このあたりでは五分の展開。セレナのエラーは徐々に減り、スピードのあるストロークが戻ってきていた。セレナの重そうな球を、エナンはウワ〜(と聞こえるのだ)と唸りながら、ズサーと滑る脚を踏ん張りながら返していた。バックはまだいいのだが、フォアは打ち終わった後に完全に背中が見えるぐらい反転していた。それだけすごい力を込めて振り抜いていたのだ。
第7ゲームもセレナがキープしてガッツポーズ。ここでのおじさんコンビの会話が笑える。「モレスモ戦では抑えていたんでしょうが、ガッツポーズ出ませんでしたね」(岩佐アナ)「出ませんね。出す必要もなかったんでしょうが」(柳)「あ、そーですね」(岩佐アナ)。
第8ゲームのエナンのサーブで、エナンにエラーが固まって出る。フォアの、これまで決まっていたストレートがサイドに切れる。セレナのリターンエースが決まる。3本目のブレイクポイントだったか、打ち合いからエナンのフォアが大きくベースラインをアウト。この瞬間のセレナ、ギャモーン! 吠えた。35となった。第8ゲーム、セレナのサービングフォーセット。30オールからブレイクポイントを握る。デュースに戻って次のポイント。セレナがまた妙なドロップショットを仕掛ける。エラーと言っていいショットセレクション。エナンがナイスなバックハンドでパッシング。セレナ返せず、アレ! ブレイクポイント。バックハンドで打ち合い打ち合い、エナンがフォアでアプローチ、ボレー、セレナが浮かせたロブを後ろに下がりながらオーバーヘッド! 決まった〜! ガオー。エナン吠える。この時のエナンのオニのようなガッツポーズが翌年、フレンチオープンのポスターになったのだった。絵にも描けない鬼気迫る顔であった。45。まだまだわかりませんね〜と場内ワクワク感が戻った。しかし第10ゲーム。30オールからエナンがイレギュラーでもしたか、フォアを打ちそこねてしまう。セットポイント。ファーストがフォルト。歯を食いしばって打ったセカンドサーブを、セレナがバックのダウンザライン。エナン追いつけず。46で落とした。
このセットは50分ほど。やはり決戦はファイナルセットに持ち込まれた。予想していたことだ。今日は激戦になるのだ。行けエナン! しかしやはり体力的な心配をしないでいられなかった。明らかにエナンのエラーが増え始めていた。
第3セット。第1ゲーム、セレナのサーブでエナンはブレイクポイントを握る。しかしバックだったか、ネットにかける。ちきしょーとばかりに苛つくエナンの声はやはりAlleez! だった。キープが続いて第4ゲーム。ここでエナンにダブルフォルト、バックハンドのアウト、バックハンドのネットとエラーが出てブレイクされてしまう。13。しかしセレナもまた、いつものセレナではなかった。続く第5ゲーム、エナンはラブゲームでブレイクバックするのだ。インターバル中のエナンはタオルを口元に押し当てて俯いていた。目を閉じて。この激しいどつき合いのような試合の中で、エナンのその表情は静謐すら感じられる。勝負師の美しさがそこにあった。と、見入っているところでDVDのディスクが一杯になってしまう。わやわや〜、あわててウラ面にセットしている内に、がーん、ラブ30かよ! 第3ポイント。セレナのショットがベースライン際どい所に落ちて、一瞬アウトかと思った所、ジャッジは「イン」。ラブ40のコールとともに、場内にブーイング〜。リプレイビデオが出で、確かにベースラインの内側だった。エナンは始めからインとわかっていたようで文句は言ってない。しかし、このポイントがブーイングの導火線にチリチリと火を点けたのだ。結局このゲーム、エナンもラブゲームで落としてしまう。24。場内はゾワゾワッとざわめいていた。第1セットのワクワクしたざわめきとは別物だ。エナンの負けが濃厚になってきたところでの、何かブツブツした不穏な空気感。
第7ゲーム、セレナのサービスゲームが始まった。このゲームは一部始終書く。
第1ポイント、エナンは長いラリーの中、チャンスと思われるバックハンドを打ち損じる。
第2ポイントがキーだ。 エナンのフォアがベースラインの深い所に落ちる。が、わずかにロングだった。セレナが瞬時に指を立ててアウトを指摘。主審のディアスさんが「アウチ」とコールするほど、ラインパーソンのジャッジが聞こえなかったか遅れたか。これに場内が大ブーイング。エナンも主審にチェックを求める。ブーイングの中、ディアスさんが球の落ちた地点を確認して、改めてアウトのジャッジ。場内さらにブーイング。それが収まらない中、セレナがデュースサイドからサーブの構えに入る。セレナがトスを上げる構えに入ったところで、エナンが左手を上げてタイムをかけた。セレナはそのままサーブしてネット。セレナが主審にファーストのやり直しかと確認を求める。主審はそれを却下した。セレナは主張した。「She had hand up.」ディアス「Sorry?」セレナ「She had hand up.」ディアス「Yeah.」と言った後、ディアスさんはエナンの方を振り向いた。この時、エナンはすでにベースラインの内側に入っていた。結局ファーストサーブのやり直しは認められず、セカンドになった。この間、セレナはエナンの方をじっと見ていた。そして首を振りながら、それ以上の主張はしなかった。しかしこの間、場内は大ブーイングになっていた。セカンドサーブ。エナンのフォアに押されてセレナの球がネット。どわ〜! 大歓声。Justine! コールまで巻き起こる。次のセレナのファーストサーブがフォルト。ここで場内、拍手。主審がシルブップレと制止を求める。セレナのドロップショットがネットで30オール。セレナのファーストサーブのフォルトでまた拍手。結局、30−0からエナンが4ポイント連取してブレイクバックする。場内が異常な興奮に包まれた瞬間だ。34。ベンチに戻ったセレナは冷静だったが、何かやり切れないような表情にも見えた。Juice teeeeen! コールが続く。これが悪名高い“ハンドアップ・インシデント”の顛末だ。柳さんは「結果論ですが、(セレナには)ちょっと不運でしたねえ」と言った。この時、私も正直、なぜこの展開でセレナにこんな大ブーイングが浴びせられたのか腑に落ちなかった。解説も言っていたが、セレナは何も悪いことはしていない、、、それだけ観客の理性がぶっ飛んでいたと言っていいと思う。
第8ゲーム。エナンのファーストサーブがフォルトすると、まばらながら拍手が沸いた。セレナファンの抵抗だ。しかしこのゲーム、エナンのファーストはよく入った。とうとう4オールのタイに持ち込む。第9ゲーム。セレナが40まで持って行くが、ここからダブリもあってデュースに。セレナのファーストがあまり決まらず、エラーがまた出てきたのだ。ブレイクポイントが来た。ファーストが入った。エナンはバックのダウンザラインのリターンを狙う。しかしネット。エナンはこの試合、何度もバックのダウンザラインのリターンを狙っていたのだ。そして2本目のブレイクポイントが来た。ここでセレナがまた妙なドロップショットを仕掛けた! これが甘いのなんの。エナン、楽々追いついてバックのパッシング。決まった〜!
まさかな・・・セレナ42の時点で、私は諦め始めていたのだ。勝負はここから。スタンドのカルロスの所に息子のマニュエル君がやって来たのは、この頃だ。あの異様な雰囲気の中で、カルロスとピエールの間に座った、ひたすら無邪気な子供の顔が何とも場違いで、大好きな光景だ。マニュエル君はこの凄い日のことを覚えているだろうか。
エナンのサービングフォーマッチ。しかし第1ポイントで出た、ダブルフォルト。第2ポイント、フォアをネット。場内、固唾を呑むとはこのことだ。第3ポイント、痛恨のダブルフォルト2本目! フォルトしたエナンはちらっと背中を押さえていた。ラブ40。やっぱな、すんなり行かんのだな。なんとラブゲームで落としたのだ。後ろの陣営を見上げるエナン。でもその顔に切なげな表情はなかった。ただ、苛立ちにラケットをシューズに叩きつけようとする素振りを見せた。が、叩きつけはしなかった。ぐっと抑え込んだのだ。第11ゲームは、今度はセレナのラブ30。そして15−40のブレイクポイントが来る。お互いがガチガチなのだ。このあたり、もうラリーらしいラリーはほとんどない。きれいなウイナーもない。どちらかのエラーなのだ。しかし2本のブレイクポイントをセレナは凌ぐ。ウギャッ! とばかりに打ち込んだセカンドサーブをエナンが叩くが、わずかにアウト。これでセレナのアド。しかし次のポイント、打ち合いからネットに詰めたセレナにエナンがパス、それは少し浮いたのだが、セレナのボレーがまた甘い。素早く追いついたエナンがフォアのストレートを放つ。それはセレナの左をパシーンと抜けていった。決定的なパッシング。いかにセレナのボレーが甘かったか。パスを決めた直後、エナンが陣営に向かってペロッと舌を出し、ニャッと笑ったほどである。極度の緊張を通り越え、それは不敵な笑みだった。そこから2本、エナンが取ってブレイクに成功した。最後はセレナのバックが力なくサイドに切れた。
インターバル中のエナンはカルロスの方を見て、ウンウンとうなずいていた。タイムの声に小走りにコートに駆けていった。2回目のサービングフォーマッチ。これが最後のチャンスだろう・・と思った。第1ポイント。ネットに詰めたセレナがエナンの逆をついたつもりか、バックサイドへハイボレー。しかしエナンはまだそこにいた。バックハンドのロブ。さして高さはなかったが、それはセレナの頭上を軽く越えていった。これが最後のラリーだった。第2ポイント、リターンがネット。第3ポイント、リターンがアウト。そしてトリプルマッチポイント。ファーストが外れる。セカンドになっただけで緊張が走る。私はキャップの庇の下のエナンの目を見つめていた。セカンドはボディ気味に入った。リターンが浮いた。サイドアウト。セットマッチ。これだけもつれた試合の最後はラブゲーム。この日、エナンはラケットを放らなかった。両手を突き上げ、最高の笑顔を見せた。
ついにやった。やってのけた。凄まじい試合だった。日本は夜中の2時頃だったろうか。
私はこの試合のエナンが大好きだ。でも一番好きな試合とは言えない。緊張感が強すぎる。勝った瞬間の陶酔感が、あまりに強いせいもある。私自身、一番うれしかった瞬間かもしれない。だから引退後、ずっとビデオを見直すことができずにいたのだが、これを書くにあたり見直した。メモを取りながらだったので、わりと冷静に見ていたのだが、最後の瞬間はやはりグッと来るものがあった。5年と半年前のこと。あの日、テレビのこっち側で自分も武者震いしていた。とても遠い昔のことに感じられた。
〜〜〜〜
この試合は長く語り継がれるであろう。その要因である第3セットのいわゆる“ハンドアップ・インシデント”についての意見を書いておく。
メディアも含めて、その後バッシングの対象となった第3セット第7ゲーム第3ポイントのファーストサーブ。その瞬間を、私は何度もビデオをコマ送りにして見直した。そして確信していることが2つある。ひとつは、セレナがファーストを打ち終わった瞬間、主審のディアスさんはエナンの方を振り返っているということ。その時、エナンはまだ左手を上げたままだった。つまり主審はエナンがサーブの直前に手を上げたことを知っている。知った上で、セレナのファーストやり直しを認めなかった。つまり、エナンのタイムも認めてなかったことを意味する。ディアスさんの筋でいけば、もしあの時セレナのファーストが入り、エナンが手を上げたままリターンしなければ、それはセレナのポイントになったということだ。
二つ目は、メディアの記事では、「エナンは手を上げたことを否定した」という記述が多く見られたが、これは違う。ディアスさんはエナンに向かって何も質問していない。セレナのShe had hand upの主張に対し、Yeahと言ってエナンを見やっただけだ。「あなた、手、上げました?」などと聞いていない。そしてエナンは何も言っていない。何も質問されていないのだから否定しようもない。セレナのShe had hand upを無視したとは言える。ただ、その声がエナンに聞こえていたかどうかは不明だ。
エナンファンとしてエナン寄りの感想になるのを否むつもりはない。しかし、あれは主審のミスだ。エナンが「手を上げた」と自己申告しなかったことをゲームズマンシップと批評するのはかまわない。しかし、それ以前に主審のミスであることが見過ごされている。
この件に関してもう1点、書いておきたい。メディアの体たらくだ。先述したように、「エナンは手を上げたことを否定」と書いた記事が多い。他の記事やら誰かが言ったことを鵜呑みにして、事実確認もせず書いている証拠だ。こうして誤認はネズミ講的に連鎖する。しょーもない。こうしたジャーナリズムの基本も矜恃も欠けた記事によって、どれだけエナンの印象が傷つけられたか知れやしない。こうした記述は今後も改められることはないだろう。伝言ゲーム装置に堕した記事によって、ひとつのアンフェアな見方が事実と化してしまう、こわーい見本である。
というわけで、とっても長くなってしまったのでクライマックスのファイナルはページを改めます・・。
2008年12月01日
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