■2002 ウインブルドン
5月30日に、ベルギーの雑誌HUMOに「ジュスティーヌ・エナンのフィアンセ、ピエールを捜して」という記事の翻訳が出た。それはピエールのロングインタビューで、彼が出場したアマチュアの大会で優勝して、そのプレゼンターがエナンで、そこで一目惚れして恋に落ちた経緯とか、家事はほとんど彼がこなしているとか、料理はエナンより上手に出来ることだとか、エナンに料理させるといつもチキンとカリフラワーだとか・・・いろんなことが語られていた。これによると二人が出会ったのはエナンが16歳の時。ピエールは2つ年上だ。エナンは18の時、家出しているので、2年ほど一緒に暮らして結婚ということになる。見た目にまだ幼さを残したエナンが二十歳で結婚というのは、余計なお世話ながら早すぎると思った。家族との断絶がそうさせたのかと、遙かに年上の自分には想像し得ないエナンの境遇を想像し、何か痛ましいような感も持った。でも、とにかくピエールがハンサムな青年だったのと、エナンに劣らず細く、お似合いのカップルだったので、その点はオッケーだった。エナンという名前が好きだったので、ファミリーネームがどうなってしまうのか、実はそれが一番気になったのだが。
ウインブルドン2002は、サッカーのワールドカップともろにかぶった。日韓共催だったから尚更だ。その余波でウチもDVDを購入。
エナンは第6シード。クオーターは第4シードのセレス。ちなみに第1シード・ビーナス、第2シード・セレナ、第3シード・カプリアティ。というわけでアメリカ勢がトップ4を占め、ダベンポートは怪我で長期離脱中、キムは第5シードだった。ドロウ表を見るとヒンギスもいない。足の怪我でもうボロボロになっていたのだ。第7シードにドキッチがいて、おー懐かしい。
それにしてもこの大会、まんだハイビジョンに入っていなかったため、クオーターまでエナンの試合は見られなかった! 代わりにヘンマンの試合ばかり見させられた。あるいは杉山の試合。も〜勘弁してくれ、なんでヘンマンを毎試合、しかも全部やるわけ? BBCはヘンマンの試合を抱き合わせで売るわけ? などなど怒りに燃えていた。メールでクレームを書いた記憶もある。4回戦のデメンティエバ戦、76,76の好ゲームも、夜中ひたすらネットでスコアボード観戦しなければならなかった。もっともコート3などというコートだったから、それほど注目カードでなかったのかもしれないが。
そしてクオーター、セレス戦。やあっと訪れたライブ放送。セレスにはこれまで4戦4敗。ここらで勝ってくれよ。しかしこの頃のセレス、28歳ぐらいだったが、強かったのである。
この試合はよかった。先日、見直した。
生のエナンを見るのは、オーストラリアン・オープン以来だった。当時の記事では、エナンはよくdimunitiveと表現されていたのだが、ウインブルドンの時にはwaifly(浮浪時のような、やせ細った)という表現もあって、なんだよそれと思ったが、この時のエナンの風情はまさにそんな感じだった。なぜかというと、まずウエアがいけない。ルコックの、ただの白いTシャツに赤い縁をつけただけの手抜きウエア。それがエナンの身体にフィットもしてないので、ますますペラペラに見える。そして顔がやたら細く青っちろく、キャップの庇からのぞく目つきが街角の少年ぽくて、私は好きである。髪は長くなっていて、これは結婚式に備えて切っていないんだろうなと思った。第4シードのセレスは、この大会はもの凄く調子よくて、例のエイッ! のかけ声とともにコンパクトなテイクバックからフラットでバンバン打ち込んでくる。対するエナンのフォアの振りかぶりが大きいこと。今見ると、ヒューイットのフォアに似ていると思った。何度かフレームショットで、あらぬ方に飛ばしていた。この思い切りフレームした後の、チッみたいなエナンのふて腐れた感じも好きだった。
第1セットは、第1ゲーム、セレスのサーブをブレイクして入るが、すぐブレイクバックされる。第5ゲームもブレイクするが、またブレイクバックされて4オールに。雨の中断2回をはさみ5オールまで行くが、第11ゲームを破る。サービングフォーセットは15−40とブレイクポイントを握られたが、センターへのサーブ2本、セレスのエラーがあって、第1セットをゲット。
第2セットはセレスが巻き返し、14までリードされた。しかし24からの第7ゲーム。30オールからセレスが外から入れてきたバックがアウト!&コレクション! のコール。ビデオリプレイを見るとどうやら入っていたのだが、リプレイザポイントに。このコールをしたラインパーソンはでっぷり太ったメガネのおばさんだったが、私には勝利の女神に見えた。これが結局、エナンのポイントにつながり、ブレイクバックできたのだ。34。このあたりからゲームはどんどん白熱していった。セレスのかけ声はエイッからウリャアッ! にグレードアップ。そしてタイブレ。エナンが30として有利に進めたが、キーポイントは第8ポイント、セレスのサーブ。左右に振られたエナンがしつこく返しまくり、最後セレスがフォアをネットにかけた。どーっと沸くスタンド。アレエエエ! のエナン。これで62。そこからセレスがエースとハイバックボレーを決めて1ブレイク差まで詰め寄ったのだが、最後はセレスのリターンがバックアウトで74で勝った。コブシを突き上げ、浮浪児のようなエナンの顔に、ようやく女の子らしい笑みが見えた。
「いやああ〜、いいゲームでしたねええ坂井さん!」と、NHKの三瓶アナウンサーの上ずった声。試合中から「ウオ〜」とか、アナウンサーらしからぬ奇声を上げていた三瓶アナが、私は好きだ。とても中立で適切な実況、かつ上ずるアナウンサーであった。解説は坂井利郎さんだった。私の印象では、どうもエナンの試合では、日本の解説者はエナンサイドに立って解説しているように聞こえてならない。この試合中も坂井さんは、エナンのフォアのスピンが掛かりすぎとか、「まだ安心できません」とか、エナンの心配ばかりしてくれていた。
つづくセミの相手はビーナス。この試合の解説は伊達さんだったが、伊達さんも、いかにしたらエナンがビーナスに勝てるか、その観点から話していた。体格的に不利なエナンに、何か見果てぬ夢を託したくなるのだろうか。
そのビーナス戦。怒りとともに覚えているのは、セミであるにもかかわらず、NHKがまたもヘンマンの試合を優先したことである。ヘンマンのクオーターだか4回戦の試合だかをライブ中継。おかげでエナンの試合は約1時間遅れで、いわゆるニアライブ状態に。これには参った。スコアボードで試合経過を見ながら、第1セット取られたあたりから中継が始まる。その放送中、試合はあえなくストレートで終わったのだ。負けた直後に、その中継を見る空しさといったらない。
ビーナス戦、エナンは先にブレイクしたのだ。しかしサーブのキープが難しかった。ほとんど見直していない試合なので経過は覚えていないが、第1セットでブレイクバックされてからは、終始ビーナスペースだったと思う。まず、ビーナスの強烈なサーブに対抗できない。ビーナスのサービスゲームでは、ほとんどサーブから攻められてチャンスが来ない。逆にエナンのサービスゲームはラリーになっても、五分以上にビーナスが上。というわけで勝てる要素はなかった。策が見えなかった試合だ。ベンチに座ったエナンがバナナを食べる姿が、またなんともwaiflyで、たくさん食えよと声をかけたくなるほどであった。エナンは猫背なのである。その後、腹筋がついたせいか背筋がついたせいか、おそらく両方のせいだろうか、あの猫背はだいぶ改善されたと思う。
そして決勝は、またウイリアムズ対決。この試合もつまらなかった! だが、この時、この二人以外に決勝に来られそうな選手はいなかった。どう見ても、セレナとビーナスが頭一つも二つも抜けて強かった。2大会連続の姉妹対決、ウイリアムズ時代は確立した。
2008年10月22日
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この時は本当に面白くなくて、暫くテニス観戦から離れました。
最近になって見ておけばよかったとちょっと後悔してます。
01年フェドカップ、対スペインーマルチネス戦のビデオが tennis forum にUPされていました。
ochappaさんが見逃した試合ってこれかな?
カダナの KoOlMaNsTeVeN さんという方から
Part1 http://www.megaupload.com/?d=YJOSS4II
Part2 http://www.megaupload.com/?d=CB0KBBOL
わービデオ、知らなかった。今晩見ます〜。
ところでchikoさんはいつからエナンフリークに?
何年ぶりかにテニスでも見るか・・・と何気なく見た試合でした。
「細くて白くてちっこいのがセレナに勝っちゃった!!」
完璧一目惚れです。この時のウエアがまた良く似合ってて^^
Waif=は小さいでfragile image、Audrey Hepburnや
Mia Farrowタイプの感じ。やせて、なんか壊れやすいでシアイ人。
Diminutiveは悪いことばじゃないこれは小さいと言う言葉。アメリカでは大きいのが好きからいつもちょと小さいやせが低い人は便利じゃないとおもっている。
オードリー・ヘプバーンみたいな感じ? すっごいいいじゃん!
でも私は浮浪児のほうが、イメージあるな^^
そうそうキムは早口っていうか、ペラペラ喋る女の子でしたね。エナンはしょっちゅうfor sureって言ってましたね。
初めてエナンを見たのは2001年のWBでした。とにかくバックハンドに一目惚れ。このセレス戦もどきどきして見てました。懐かしいです。
細くて猫背で、、自分もガリガリの猫背なので親近感が。。バナナ食べる姿は可愛かったです。後でバナナじゃなくなってちょっと残念でしたけど^^
色々書きたいことありますが、次の観戦記も楽しみにしています!
<<オードリー・ヘプバーンみたいな感じ?
この時代ではKate Mossさん、いつもファションの雑誌や新聞にもちゃんとwaifと書いている。
そう2001/2002ごろエナンはわりと地味なスタイルがこれがなんとなくテニスのフアンにPony tail and capイメジが忘れない。エナンだけのトレイドマークになった。なかなか良いなイメジにカリアーに終わって、もちろんバックハンドも! ^^
私も明日にでもじっくり見ようと思います。
ochappaさん、そっくりシャツの情報ありがとう。
痒がりの私にとって「綿100%」は最高の素材です。
思えば試合中に何やかや食べるスポーツってテニスだけ?
ochappaさん、同意見で嬉しいです!(やっぱバナナですよね〜)
サッカーでは飲み物飲む位で、たまにガム食べてる人がいたかな?という感じです。今は余り見かけない気がします。。
このブログでエナンの色々な事を知ることができました。クーパー好きとかカカ好きとか、、好きなものが自分と同じだと嬉しいものですね^^BSでしか観れる環境にいなかったので・・感謝です!
すっごい面白い、いい試合じゃないですか!
あとでブログの頭にアップしておこうっと。
あらためてサンキューchikoさん!
ファイナル1-5からの逆転なんて、まぁエナンらしい試合だったこと^^
お楽しみにまっていますよ。なかなか2001年のエナンはもっと軽いフォトヲークだった、あのこれ本当にパワーじゃなくってもっとロジャーみたいだった。2002はちょとスランプでだいたいツーアのライバルはフォアハンドをタゲットして、ちょとバックハンドがなれて。2003から200%Thomas Musterスタイルでプッシでハードにだんだんヒットしてきた.
Courier感じ。舞年カロスさまはなんか直したけどこれはツーアにレベルのためだった。Some fansは2004からのエナンテニスがきれいじゃないと思うけどGSかつ事が出来なかっただろう同じプレイーで? モレスモやサフィンはなにもかわらなくって大きい試合はもう出来ないなった。